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使用事例
鉛バッテリーの知識
「放バッテグラフ」
負荷抵抗器
会社概要・記事

概要

電動カート、ゴルフカート、ソーラー発電街路灯、搬送機、無人搬送車(AGV)、配膳車、バックアップ電源等バッテリーの利用分野は、日々広がってます。

「放バッテ」は、12Vから48Vのディープサイクルバッテリー(鉛蓄電池)、リチウムイオン電池(LIB)を終止電圧(12Vの場合、10.5V)まで急速(30分〜60分程度で)放電させて、正確な容量を測定し結果をSDカードに残し報告書にするシステムを持った商品です。またRタイプはソーラー発電装置、Li-ion電池の大電流放電器(負荷装置・負荷抵抗器)としても使えます。

バッテリーは直列にして、24V、36V、48Vで使用する例が多いですが、「鉛バッテリーの知識」で紹介するように、バッテリーをアンバランスで使用をすると、良品までダメージを与えます。同じ劣化度容量のバッテリーをバランス良く使うと、全体としてバッテリーの有効活用につながります。
「放バッテ」を使い資源の有効活用をしていただければ光栄です。(この商品は中小企業庁、平成24年度「ものづくり中小企業試作開発支援制度」の補助を受けて開発しました。)

リチウムイオン電池(LIB)の容量測定/SOH測定も可能です。ご相談ください。
 

製品一覧 (各製品の画像をクリックすると、大きい画像(1600x1200、jpgファイル)が表示されます。)

 

 


*型番の末尾がタイプを示します。:(S)自動充電SW付き, (N)自動充電SW無し (R)抵抗体のみ[放電制御BOX/SDなし]
対応電圧の( )内は同一製品で測定できる電圧です。放電中止電圧が自動で変わります。
・同一抵抗を使うため放電時間は長くなります。
・製造上の理由により、抵抗値には5%程度のばらつきがあります。また電流、抵抗、電力ともバッテリー状態、抵抗温度により変化します。

警告:適用バッテリー電圧以上で使用しないでください。機器の損傷と過熱による火災の危険性があります。

カタログ(pdfファイル)はこちらからダウンロードできます

基本原理

原理は、ダムの保水能力(水の位置エネルギー)を測定するのと同じで、ダムのゲートをぎりぎりまで解放して、何分で水が止まるかという時間により、ダム底の土砂の埋まり具合(劣化度)を推測するということです。

・新品バッテリーを満充電にして、標準放電時間(St)のデータを作ります。
・測定するバッテリーを満充電にして、放電させStとの比較で劣化度が分かります。
・測定されたデータはSDカードに保存され、パソコンのExcel(VBA)で自動で報告書化されます。

特徴

・終止電圧になると放電が終了して、過放電がない。
・測定バッテリーから制御電源をとるため、測定時にAC電源が不要。
・バッテリーにクランプをつなぐとマイコンの電源が入る。黒ボタンを押すと放電開始し操作が簡単。
・半導体スイッチで電流のオン-オフをするため、火花が出ない。
・データは、液晶に表示されるとともにSDカード保存され、添付プログラム(放バッテグラフ)で放電カーブができる。
・放電カーブ作成時に測定時気温を入力すると、プログラム内部の補正式により温度補正ができる。
・充電器を接続しておくと、放電終了とともにAC100Vがオンとなり、再充電が開始される(オプション)。
・基板、筐体、ソフトを全て自社開発しているため、お客さま要望の仕様も開発できる。

仕様概要

対応バッテリー

鉛バッテリー、リチウムイオン電池に用いることを想定して開発しています。容量の測定基準温度は25℃、放電終止電圧は下記の表の電圧となります。Ni-MH電池については、下記の電圧が適合していれば動作しますが、バッテリーの放電適合性については不明なため、バッテリーメーカーにご相談ください。
<バッテリー区分>
 接続時の初期電圧により、プログラムで終止警報電圧、終止電圧等を自動で変更します。

初期電圧範囲 機器の基準 終止警報電圧 放電終止電圧
10.5V〜21.0V 12Vバッテリー 11V 10.5V
21.0V〜31.5V 24Vバッテリー 22V 21V
31.5V〜42.0V 36Vバッテリー 33V 31.5V
42.0V〜60.0V 48Vバッテリー 44V 42V
動作→ 起動時に表示 ブザー5回 ブザー3分

報告書ソフト「放バッテグラフ」の動作条件

・WindowsPCでExcel2007以降のバージョンがインストールされていること。
・Excelでセキュリティブロックの解除がしてあること。

添付品

・専用SDカード(2GB)[内部に報告書作成ソフト(放バッテグラフ)を保存]、SDカードリーダー、取扱説明書

操作手順と操作

@満充電にしたバッテリーを接続するとマイコンが起動して、SDカードの有無、現電圧チェックを行い画面にチェック結果を表示。
A放電(記録)開始は、[START]ボタンを押す。
 (SDカードへの記録が不要で放電開始する場合は、[START]ボタンを3秒以上長押しする。)
B画面に「現電圧」と「放電経過時間」が交互に表示される。
C強制的な放電中止は、[END]ボタンの長押し。
D放電完了約90%(12Vバッテリーの場合、11.0V)になるとブザーが5回鳴り、放電終了間近を知らせる。
E終止電圧(12Vバッテリーの場合、10.5V)になると、放電が終了し、ブザーが3分間鳴動。*
FSDカードを本体から外して、パソコンで「放バッテグラフ」を起動して報告書の作成を行う。
Gパソコンを使わない場合は、画面に終了までの経過時間が表示されているため、バッテリーをはずす前に記録する。

放バッテグラフ(添付ソフト)

メニュー画面


ファイル名と気温の入力で、25℃に温度換算された放電カーブの描かれた報告書が瞬時にできる。また、ここで入力した「メモ」はそのまま報告書に反映される。

報告書の自動作成例

報告書の自動作成例
報告書では、測定時間を温度補正をして基準時間に対しての比が分かり劣化度が判別できる。また、積分計算された放電容量(AH)等も自動で 計算される。ベースがExcelフォーマットのため、自社名、テスト条件等の追記と修正、ファイル名を付けて保存が自由にできる。

導入支援・開発

・初期導入時に標準サンプルバッテリーを送っていただければ、販売する機器と当社の25℃恒温槽を用いて充電と放電を行い標準値を測定できます
(測定条件、価格等は別途相談)。
・3点以上のデータをいただければ、最小二乗法により固有の温度_容量曲線(3次曲線)を作成します。
・報告書にロゴを入れる、レイアウトを変える等のご要望を承ります(有料)。
その他、企画から基板設計、ソフト開発、製造まですべて自社で行っているため、同じような基板開発、マイコンプログラム作成も承ります。

関連サイト

この商品は中小企業庁、平成24年度「ものづくり中小企業試作開発支援制度」の補助を受けて開発しました。特許申請中。

「放バッテ」開発、製造、販売の有限会社 浜松コンピューテング
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